親の願い、子の思い

思い

収益マンションブームが続き、投資意欲の高い人が

年々、増えているように感じます。

 

当協会(一般社団法人 全日本任意売却支援協会)にも、

「良い物件があれば買いたい」と一般投資家の方からの

問合せが多くあります。

 

そんな収益マンションを、

“1棟丸ごとを親から相続する”と聞いて、

多くの人は、単純に“羨ましい”と思うはず。

 

しかし、その収益マンションによって

それは決してハッピーではないこともあります。

 

いつの時代も、親は子に幸せになってもらいたいと願うもの。

地方の某県にお住まいのAさんも子供のためにと

収益マンションを残した。

 

 

都心に暮らす子のBさんの思いは違う。

 

 

今も何不自由なく暮らしているのに、週末になると

マンション管理会社から電話が鳴る。

 

 

保証家賃の減額交渉や修繕費の請求であったり、

電話の内容は、どれもネガティブなことばかり。

 

 

30年一括借り上げという言葉を信じたのに、

借り上げ家賃は年々減額される。

 

 

そこへ修繕費の支払いが重なると、

収支がマイナスになる月もあるとのこと。

 

 

マンション経営など行ったことがないBさんにとっては、

ただのお荷物でしかなかったようです。

 

 

そんなときに、当協会に相談に来られたBさん。

 

 

結局、売却することを決意されました。

 

 

売却し、銀行へ借入金を返済し、

それなりの資金を手にされたBさん。

 

 

親が残したものは手放してしまったが、

煩わしさから開放され、安堵の表情をされていました。

 

 

私たちは少しお役に立てたと思うのですが、

天国のご両親の願いは通じたでしょうか?