たった1枚のカーペットで朝が変わった!
私は“人は仕組みで動く”という考えで業務に取り組んでいます。
もっといえば“仕組みがないと人は動かない”
“間違った動き方をする”とも思っています。
こういうと、個性が失われる、自主性を重んじよう・・・
などという非難の声も聞こえてきそうですね。
しかし、お客様の立場に立って考えればどうでしょう?
どんな会社でも、お客様があって成り立つのであり、
お客様がいなくなれば、優れた会社でも瞬く間に消えて無くなります。
そのお客様は、そこで働く従業員の個性や自主性を求めているでしょうか?
お客様が求めているのは、
自らの希望に叶った商品や、気持ちのいいサービスではないでしょうか。
そうした商品やサービスがなされれば顧客満足度は自然と上がり、
ひいては従業員満足度も向上すると思うのです。
当協会(社)全日本任意売却支援協会にも様々な仕組みがあります。
そのうちのひとつが、コレ↓
オフィス内のカーペットで一枚だけ色が異なる部分があります。
出社時、退社時には、全スタッフがここで立ち止まり、
「おはようございます」「お先に失礼します」と頭を下げます。
この仕組み、なぜできたか??
数年前のある日の朝のこと・・・
「おざ~す」
と若いスタッフが入ってきました。
こちらを見ることもなく、頭を下げることもなく、
(冬でした)コートを脱ぐこともなく、西の空を向いて
「おざ~す」とだけ言って入ってきたのでした。
そしてなんと耳には、イヤホン!
「オイオイ!」
「これじゃ、一緒に働く仲間への敬意がまったく
感じられないばかりか、将来このスタッフが恥をかく」と感じました。
しかし、毎日、毎日「おまえ挨拶っていうのはな・・・!」と
説教するのもお互い疲れます。
そこで思いついたのが、カーペットの色を変えることです。
通称、「挨拶ポイント!」(そのままですね(笑)
設置した当初は、私含めひとりひとりが挨拶の練習をここで行いました。
それから数年経った今では、誰もが同じように
心地よい挨拶をしてくれるようになりました。
挨拶の挨は“心を開く”という意味があり、
拶は“相手に近づく”という意味があります。
今日も気持ちのいい挨拶が繰り返されました。
スタッフみんなの心に近づけたような清々しい良い朝でした。
今日もがんばれます。
終わり