「名刺交換お願いします。」は危険な罠・・・?
一般社団法人 全日本任意売却支援協会の関東本部がある東京、丸の内界隈は、日本でも有数のオフィス街です。
金融機関をはじめ大企業、上場企業の本社がたくさんあることでも有名です。大企業や上場企業が多いことから、そこで働く会社員の方の平均年収も高額であると予想されます。
その辺りを狙ってか・・・丸の内界隈を歩いていると、「名刺交換お願いします」と声を掛けられることがあります。
声を掛けてくる人の多くは、20代前半で、リクルートスーツに身を包み、見るからに入社して間がなさそうな若い人。
「名刺交換?ひょっとして投資マンションの勧誘?」
「なぜ、わかるのですか?」
「これまで名刺交換をきっかけにマンション投資に失敗した人をたくさん見てきたから」
「えっ、仕事は弁護士の先生ですか」
「弁護士ではないけど、マンション投資に失敗した人から、任意売却の相談を受けることを仕事としているから」
「・・・・・・」
「名刺交換をきっかけにして、投資マンションを売りつけるのはどうかな?」
「・・・・・・」
「名刺をもらったら、次の日にでもその会社に<電話をして、マンション投資の話を持ちかけるんでしょう?」
「ええ。はい。」
「善意で名刺交換しているのに、そのようなやり方はどうかな?君は会社からの指示でやっていることだろうから、君には罪はないけど、失敗して恨まれるのは君だよ」
「・・・・・・・」
親子ほどの歳の離れた人を見て、つい説教のようになってしまいます。
私たちのもとへは、同様の手段で半ば強引に投資マンションを購入させられたというご相談が寄せられているだけに、非常に複雑な思いにかられてしまいます。
私も子供がいる親として、この人のお父さん、お母さんが、投資マンションの販売会社でこういった手段を用いていると知ったら、辛いだろうなと感じずにはいられません。
名刺交換をきっかけに、マンション投資を行い何千万円もの借金を背負わされる人が後を絶ちません。
善意で行った名刺交換がきっかけで、自宅まで競売にされる可能性も大いにあるのです。
このようなやり方に怒りを覚えるのと同時に、任意売却を通して、競売を回避する事に努めようと決意する次第です。
過去に投資マンションの販売会社に勤務した方へのインタビューを紹介しています。