夫婦のことは2人にしかわからない
私たちは、自宅に住み続けること、任意売却を成功させ、
競売を避けることのお手伝いはできても、
夫婦間の根本的な問題を解決することは、対応できません。
それでも、やはり夫婦仲よくやってほしいと思うもの。
相談に来られる多くの方にお子さんがいます。
お子さんにとっては両親の離婚は大きな影響がありますから、
さらに切実な問題になるでしょう。
自宅の調査に行ったときに、お子さんの顔を見ることもあります。
お子さんの顔を見てれば尚更・・・
「お子さんのためにも」と、お節介を焼いてしまう。
単刀直入に「離婚しないで」というのはさすがに遠慮が入る。
だから、次のような質問をしていた。
「奥さん(旦那さん)が謝罪をして、
やり直そうと言って来たらどうですか?」
夫婦仲というのは、ちょっとしたことでケンカになるが、
逆にちょっとしたことで仲直りが出来たりするもの。
少しは相手の見方が変われば、という願いからの質問。
この質問に対して、男性のほとんどは次のように答えます。
「そんなことを言ってこないと思う」
「もし、言って来たらどうですか?」
「それなら考えるかな~」
一方の奥さんに同じ質問をぶつけると、大抵はこうなります。
「ムリ、ムリ、ムリ、ムリ、ムリ、ムリ・・・・」
どこまでも続く、“ムリ”の連呼。
絶対にあり得ないという意思表示と、
そんなこと聞かないでという意識も伺え、
質問したことに罪悪感すら覚えます。
男の方が未練がましいといわれたりしますが、
まさにそれを実感する瞬間です。
離婚そのものを否定するわけではありませんが、
やはり離婚に対しては悲観的になってしまいます。
話を聞くだけでも胸が痛くなることもあります。
「子どもも離婚には賛成しています」と
子どもの意見まで耳にすることがあります。
本当にそうだろうか・・・
「お父さんとお母さんの仲が良い」
こう言いたいのが、子どもの本音ではないでしょうか?
夫婦のことはその二人にしかわからない、
このことは痛いほど知ってはいるつもりなのですが・・・