老後破産(破綻)を避けるために
こんにちは。任意売却のコンサルタント、安田裕次です。
老後破産という言葉をご存知ですか?
定年を過ぎ収入が途絶えてから生活がままならなくなり、
最悪は自己破産に追い込まれるという状態を指します。
私ども全日本任意売却支援協会にも、高齢者からの
相談が年々、増え続けております。
特に、住宅ローンが払えないという相談が多くなっています。
住宅ローンは最長で35年かけて返済していきます。
退職金で繰り上げ返済となれば問題はありませんが、
思うように退職金が出ない、もしくはその他の出費で退職金が
なくなったという例もあります。
私もファイナンシャルプランナーの資格を有していますが、
その日本FP協会が“老後破産”に関する興味深いアンケート結果を
発表しましたのでご紹介します。
全国の20歳以上の男女1200人を対象とした、
老後の資金の準備に対する回答です。
老後資金の準備の1位は「預貯金で準備する」が41%でトップ。
2位は「老後も働く」が36%。
次いで、「金融商品で増やす」が17%。
続いて「保険商品で準備する」が13%。
預貯金で準備するが41%に上りましたが、
老後資金を預貯金だけで賄えるのでしょうか?
一般論では、60歳で引退後、平均寿命を全うするまでの
老後資金として3000万円は必要といわれています。
夫婦二人なら6000万円になります。
当然、年金を計算に入れてのことだと思いますが、
それでも3000万円以上の預貯金が必要になってくるでしょう。
子供が二人の平均的なご家庭であれば、住宅ローンや
教育費など現役時代の出費はかなりのものです。
ウン千万円の住宅ローンを支払い、
子供一人当たり3000万円と言われる養育、教育費。
それらを支払って更に3000万円もの預貯金を蓄えるとなると、
少々の節約では事が足りないでしょう。
ちなみに、このアンケートに「老後の生活資金に不安を感じる」と
回答した人の40%が「老後も働く」と答えています。
年金だけでは生活がままならないことを
理解している回答と言えると同時に、
預貯金だけでは、老後の生活に大きな不安を
感じていることが伺える結果といえるでしょう。
いずれにしても老後に住宅を失い、
路頭に迷うということは、避けなければなりません。
終わり