住宅ローン破綻!競売はどのように行われるのか!
こんにちは。全日本任意売却支援協会、
任意売却コンサルタントの安田です。
このブログでは、これまでも任意売却や競売について
語ってきましたが、「そもそも競売ってなに?」
「どんな風に行われるの?」と疑問に思われる人もいることでしょう。
“競売” 今ではネットの台頭で、オークションといった方が
馴染みがあるかもしれませんね。
競売は、まさに裁判所が主導で行うオークションです。
どのようなシチュエーションで行われるかお伝えします。
裁判所ですから、どこかしら物々しい雰囲気と
独特の緊張感がある静かな空間で行われます。
開札場には、上座に裁判官と書記官の方が(無表情で)座っています。
裁判官と書記官の前には、席が用意されていて傍聴できます。
入札をされたと思われる方々が、(通常20人~30人ほど)
食い入るように、その様子を見ています。
私の推測では、8割ほどは競売を専門にしている不動産業者、
それ以外は、競売の情報をまとめて冊子にして販売している業者の方と、
更に、個人で入札していると思われる方です。
裁判官と書記官が座っている前に、入札時に投入した箱がおいてあり、
期間内に入札された札が入っています。
競売の開札の開始とともに、裁判所の職員の方が一斉に、
開封し事案ごとにまとめていきます。
(テレビのニュースで見る選挙の開票みたいです)
入札されたものを集計して、それを裁判官が確認します。
そして、最高額入札者、二番手入札者、
更に、入札された数を読み上げます。
これを案件(事件番号)ごとに、繰り返すスタイルです。
開札が進む中、ため息や(小さい)歓声のようなものも聞こえてきます。
開札結果に“一喜一憂”といったところです。
中には、「うそだろ!」と入札結果に
納得できないという声も聞かれたりします。
私の推測ですが、「あの金額で入札したのに落札できないなんて!」
という心の叫びだと思われます。
今から数十年前までは、競売というと、
その筋の方々が幅を利かせて一般の方には無縁のものでした。
それが、平成16年に法改正がなされたこともあり、
ここ数年は、一般の方の入札も盛んになってきたようです。
それでも、やはり落札できるのは、
競売を専門にしている不動産業者の方です。
やはり、販売網を持たない個人の方は、
どうしても入札金額が慎重にならざるを得ないので、
落札するのは難しいのでしょうね。
全日本任意売却支援協会では、
競売を避けることを使命にしています。
だから、このように実際に競売が執り行われる
光景を目の当たりにすると、何か虚しい気持ちになります。
競売になるその多くは自宅です。
思い出が詰まったマイホームが、ものすごく事務的に
売られていくことに違和感を覚えます。
やはり、競売は避けなければならない・・・
引き続き、使命を全うしたく思います。
終わり