中古不動産高騰!任意売却に及ぼす影響は?

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こんにちは。全日本任意売却支援協会の安田です。

 

住宅新報によりますと、日が日本不動産流通機構(レインズ)が、

まとめた2015年7月の首都圏流通動向によりますと、

中古マンションの成約数が2808件となり、前年比10.9%と

3ヶ月連続して二桁増となったとのことです。

 

5月、6月に続いて首都圏すべての地域で前年同月を上回り、

東京都区部や横浜、川崎は伸び率が2桁を越えたとのことです。

 

一方、中古戸建ての成約件数は1003件で前年同月よりも

こちらも10.2%増加。東京、神奈川、埼玉、千葉、どの地域も上昇。

 

今回の高騰は、東京オリンピック、アベノミクス、

円安、海外マネーなど様々な要因が絡んでいると思われます。

 

そして、この中古不動産の高騰と取引の活発さは

私たち全日本任意売却支援協会が扱う任意売却物件に

おいても様々な影響をも及ぼします。

 

 

メリットとデメリットがあります。

 

メリット大きく分けると2つあります。

 

ひとつめは、不動産の流通が多いということは

それはそのまま任意売却が成立する可能性が

高くなることをあらわします。

 

任意売却は競売になる前に売却するのですが、やはり買主が

見つからないと、(当たり前ですが)売買そのものが成立しません。

 

だから、不動産市況が活発になり「買いたい」と思う人が多ければ多いほど、

それは、そのまま任意売却の成立する確率アップを意味するのです。

 

もうひとつのメリットとしては、高く売れるということは

住宅ローンの残債務が減るということにつながります。

 

あわよくば、全額返済できる可能性も出てくるということです。

 

「この家を売っても住宅ローンが残るな」と思っている方に

とっては、大変、喜んで頂けます。

 

一方のデメリットは、住宅ローンの残債が多いときに表れます。

 

債権者である銀行が、任意売却に応じてくれにくくなるのです。

当たり前ですが、債権者も一円でも多く回収したいと思っています。

 

抵当権を設定しているその不動産を任意売却しても、

住宅ローンが残ってしまうと銀行にとっても良い結果ではないのです。

 

だから「不動産市況が良いのでもっと高く売ってほしい」と

要望してくるケースが考えられるのです。

 

何度も言いますが、任意売却を成立させるには、

競売との時間の勝負でもあります。

 

競売の入札が始まると、ほとんどの債権者は

任意売却に応じてくれなくなります。

 

だから、私たち全日本任意売却支援協会は競売の入札が開始されるまでに、

任意売却成立に向けて投資家をはじめ多くの方々に協力を要請します。

 

しかしながら、債権者の応諾価格が高すぎると、

そもそも買いたくても、価格が合わないから

任意売却の協力ができないとなってしまうのです。

 

もちろん競売なれば、もっと低い金額で落札されますから、

債権者にとっても相談者にとってもデメリットしかありません。

 

そうならないために、私たち全日本任意売却支援協会は

債権者が応諾してくださるギリギリの金額で調整する

お手伝いをさせて頂いているのです。

 

いずれにしても、中古不動産高騰のニュースは

任意売却市場にメリットもデメリットも及ぼします。

 

私たち、全日本任意売却支援協会はそのあたりの市場動向も

チェックしながら、任意売却の相談に来られる方と債権者の

双方にメリットがある形で、任意売却を成立させられるように

務めてまいります。

 

 

終わり