物件の囲い込み！変わるか不動産と任意売却業界？

こんにちは。任意売却コンサルタントの安田です。

物件の囲い込みが、現在、不動産業界を

揺るがす大きな問題になっています。

一般の方が、物件の囲い込みと聞いても

ピンと来ないかもわかりませんね。

物件の囲い込みとは・・・

宅地建物取引業者（不動産業者）が売主、買主の双方から

仲介手数料を得ることを目的に、正当な理由無く

物件の紹介を拒否することをいいます。

物件の囲い込みの流れは次のようになります。

まず売主から売却の依頼を受けるとします。

売却の依頼を受けると、その不動産業者は、

不動産業者同士が物件情報を共有するサイト

（レインズ）に登録する義務があります。

この義務を果たさないとペナルティーが

科せられるため、どの不動産業者も登録は行います。

しかし、ここからが問題なのです。

物件の登録をすると、その物件にお客（買主）を紹介したい

不動産業者が問い合わせの電話が入ります。

「レインズに登録されている○○物件ありますか？」

すると・・・

「○○物件は現在、商談中です」

商談が入っていなくても、「商談中」と言うのです。

他業者に情報を開示せずに、自社でお客（買主）を

探し、売主、買主の双方から仲介手数料を得ようとするからです。

この物件の囲い込みについては、テレビ東京の報道番組

「ワールドビジネスサテライト」でも特集が組まれて

大きく取り上げられていました。

番組では、ある不動産業者の方が、業界最大手の不動産業者に

電話をして物件が紹介できるか否かの連絡をしたところ、

先に申し上げたように「商談中です」との返答が返ってきたのです。

次にアナウンサーが一般客のふりをして、

「インターネットで見た○○物件ありますか？」

と聞いたところ「紹介できます」と言ってきたのです。

これこそ、まさに囲い込みが行われた瞬間！

売りの依頼を受けた不動産業者が両手手数料を得るために

行うこの囲い込み・・・

多くは大手不動産業者が日常的に行っているといわれています。

なぜなら、売りの依頼を受ける不動産業者は、

大抵大手の不動産業者になります。

やはり多くの人は、大手というブランドに信頼するからです。

確かに、私も今の任意売却事業を行うまで不動産仲介業に

携わっていましたが、大手不動産会社に物件の

問い合わせをしても「商談中です」と逃げられるのが常でした。

いずれにしても、今回この囲い込みが大きく取り上げられ

業界自体も問題視していることで、業界において情報の

透明性が増すことになると私は期待しています。

ちなみに、私ども（社）全日本任意売却支援協会も

相談者の方から不動産を預かる立場にあります。

しかし、ご安心下さい。

私ども（社）全日本任意売却支援協会は

100％物件の囲い込みを行いません。

なぜなら、私たち（社）全日本任意売却支援協会が

直接、お客（買主）を探すことはせず、

レインズへの登録はもちろん、一日も早く

任意売却を成功させるため完全に情報をオープンにしているからです。

終わり