カードローン大破産時代の幕開けか?
「黒字倒産」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか。
売上げは上がっている、利益も出ているのに、
現金がなくて、倒産してしまうことを言います。
会社は、資金が回っていれば倒産することはありません。
給与や原材料などの支払いができていれば、
黒字であろうが、赤字であろうが、倒産することはないのです。
家計も同じです。
家計の破綻も、支払いが出来ないことを指します。
仮に、収支がマイナスでも借入れで補填できている間は、
破綻することはありません。資金が回っているからです。
しかし、そもそも収支がマイナスのままで好転せず、
いつまでも借入れに依存していては破綻するのは時間の問題です。
その“時間の問題”が早くなりそうなのです。
銀行がカードローンの審査を厳しくするというのです。
例えば、今は無収入の人でも300万円ほどは無担保で
融資が受けられるといいます。
この例でいうと、今後は上限を300万円から50万円に
引き下げるというのです。
消費者金融の過剰貸し付けと取立てが問題になり、
貸金業法が改正されたのは、2010年。
経営が苦しくなった消費者金融を、
大手の銀行が自らの傘下に収めていきました。
銀行のATMを利用すれば、「カードローンに興味はありますか?」
という広告を目にしたことがあるでしょう。
傘下に収めたことで、そこからノウハウが得られ、
どの銀行も「これは儲かる!」と貸金残高の積み増しに
躍起になっています。
私ども、全日本任意売却支援協会に相談に来られる方の
約50%近くは、銀行のカードローンを利用しています。
借入れの道が閉ざされたとき、家計の破綻は大きなうねりとなって、
住宅ローン、税金支払い、ひいては教育費への多大なる
悪影響を及ぼすでしょう。
資金が回っている間は、表面的には何事もなかったかのように
時間は過ぎていきます。
しかし、資金が止まったときが、
破綻のタイムリミットにもなるのです。
カードローン問題!
私はかなり危機感をもってこの成り行きを注視しています。