住宅ローン払えない・・・理由は貯蓄にあり?
こんにちは。任意売却のコンサルタント、安田裕次です。
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が
「貯蓄することを目的にして何か工夫していること」の
アンケート結果を発表しました。
もっとも多かった回答は、
「毎月、金額を決めて計画的に貯蓄している」で28%。
次の多いのが「食費や光熱費などの基本的な生活費を節約している」が24%。
続いて「毎月の生活費の残りを貯蓄」が23%という順でした。
日本人は貯蓄する文化であるといわれますが、手堅さが伺えますね。
全日本任意売却支援協会のデータ収集とレポート作りのために、
我が国で最も住宅ローンの貸し出しをしている
金融機関の広報の方にインタビューをしたことがあります。
その際、「住宅ローンが払えない人は、どのような人ですか?」
とお聞きしました。
すると、間髪いれずに次の答えが返って来ました。
「頭金がない人です。」
どの金融機関も住宅ローンは手堅い融資として、
貸出残高を増やそうとしのぎを削っています。
そのため他行より、より良い条件で新しい商品を出します。
そのひとつが、物件価格と諸費用を含めた100%ローンであったりします。
私がインタビューした金融機関の担当の方は、
これまで実行した100%ローンの破綻率を例に出して私に説明してくれました。
頭金がある人と、ない人とでは、
10倍以上も住宅ローンの破綻率が変わると言っていました。
やはり、毎月コツコツとお金を貯める習慣のある人は、
住宅ローンの返済も計画的にされるということなのでしょう。
そもそも、貯蓄がないということは、収支のバランスが
ギリギリの状態で保たれているということです。
だから、ちょっとしたことで収入が途絶えると、
一気にバランスを崩して住宅ローンが払えない
ということになるのでしょう。
(詳しく統計を取った訳ではありませんが)
私ども全日本任意売却支援協会に相談に来られる方の多くも、
残念ながら、頭金なしで住宅を購入された方が多いのは事実です。
冒頭のアンケート結果のように、やはり「毎月コツコツと貯蓄をする」のが、
住宅ローンが払えないという事態を回避するもっとも効果的な方法なのでしょう。
仕事柄「家を買ったほうが良いですか」といろんな方に聞かれます。
住宅ローンが払えないという状態を避けるためにも、
「頭金を用意してから買ったらどうですか?」と、
答えるのがいいかもしれませんね。
誰もが住宅ローンが払えなくなるとは夢にも思っていません。
全日本任意売却支援協会では、
住宅ローンが払えなくなった方の“転ばぬ先の杖”
でありたいと願います。
終わり