あなたは何をつかむ?
投資マンションの人気が衰えません。
私たちの元へも「任意売却で掘り出し物の投資用マンションはありませんか?」
という問合せが後を絶ちません。
その一方で、「投資用マンションを買って失敗した。なんとかしてほしい」という
相談も後を絶ちません。
買いたい人と、買って失敗した人の両方を対応するなんとも微妙な立ち位置。
そもそも、投資用マンションで失敗する人は、買った段階で失敗。
要するに高い値段で買わされているのです。
投資マンション販売会社は「税金対策になる」だの
「生命保険がわりになる」だの適当なことを並べ立て販売します。
特に新築マンションはひどい!
販売価格には、物件原価そのもののほかに、営業マンの歩合給や
広告宣伝費、そしてその不動産会社の利益が、たっぷりと上乗せされています。
それなのに、利回りが3~5%でありながら、
全額をノンバンクで借入するケースが大半。
入居者が決まり、家賃収入があっても、そのほとんどは借入金の返済に充当。
手元に残るどころか、物件によっては持ち出しということも。
それでも多くの人は、不動産会社の営業マンの勢いと、
わけのわからない誠意とやらに押され喜んで(渋々?)買ってしまうのです・・・
不動産を高値で買わされることを、
業界では“ババをつかむ”という表現をします。
“ババをつかまされた人”が、“藁をもつかむ思い”で相談に来られます。
借金だけを抱え、最悪は自宅も競売で取られようとする人もいます。
投資マンションを売りつけた会社に怒りを覚えつつも、
自宅を守るという責任の大きさを感じずにはいられません。
終わり