収益マンション人気で任意売却が増える?!
こんにちは。全日本任意売却支援協会、
任意売却コンサルタントの安田です。
シルバーウィークを控えてからでしょうか、
今週は特に任意売却の相談が増えています。
連休前に気持ちをすっきりさせたいという
気持ちの表れかもしれませんね。
さて、不動産投資サイトの運営会社が、投資用不動産の
市場動向データ(8月期)を発表しました。
1棟アパートの新規掲載物件について見ると、表面利回りは
9.44%で前月比0.17%、物件価格は5593万円で前月比7万円と微増。
1棟マンションの新規掲載物件については、表面利回り7.94%で
過去最高記録を更新、物件価格は2億1674万円、
前月比896万円増で大幅増となっています。
この数字だけを見ても、一棟アパート、
マンションを購入したいという人気の高さが伺えます。
金融緩和で飽和状態にあるマネーが不動産投資にも
大きく影響していると考えています。
もちろん価格が上昇しているから手放しで、
喜べるものではありません。
私ども、全日本任意売却支援協会に寄せられる相談においても、
ここ最近、投資用ワンルームだけではなく、1棟収益アパート、
マンションを所有している方の相談が増えてきています。
入居者が多く、高い利回りが望める東京23区内はともかく、
それ以外の地域に関しては、空室率の上昇、家賃の下落などで
マンション経営が立ち行かなくなってしまう大家さんも少なくありません。
書店に行けば、不動産投資を進める書籍が所狭しと、
並べられています。
私たち全日本任意売却支援協会の任意売却コンサルタントも、
不動産のプロとして収益不動産市場の動向をチェックしていますが、
これだけ過熱している今、一棟マンションを購入するのは
かなり危険であると思っています。
不動産業界において、高値で物件を購入し、売るに売れない物件を
所有してしまうことを“ババをつかむ”という表現をします。
東京オリンピックまで好景気が続くという見解を示している方も
多いと思いますが、バブルやリーマンショックを経験している世代は、
オリンピックを待つことなく、市場から撤退するであろうと言われています。
素人の方が何も知らぬまま、マンション経営に携わるようになり、
ババをつかまされる可能性が大いにあります。
上がれば下がるのが不動産相場・・・
近い将来、1棟収益マンションの任意売却の相談が増えるだろうと、
つい想像してしまう収益マンション高騰のニュースでした。
終わり