実はからが、実話

今回も日経新聞の記事からお伝えしたいことがあります。

Ｊリーグチェアマンの村井満氏のコラムで

「なるほど」と思うことが書かれていました。

“「実は・・・」本音を語る組織に”と題したコラム。

リクルート出身の同氏は、これまで数え切れないほど

面接官をこなされたそう。

面接時に、相手に「実は・・・」と言わせたら、

面接官の勝ちと決められていたそうです。

人は「実は・・・」という言葉の後に本音が

隠されているから、初対面であっても

相手の本音を知るために、「実は・・・」を

言ってもらうことが重要だということ。

特に、建前が多い面接においてはそうなのでしょう。

ちなみに、任意売却の相談業務においても

相談者から「実は・・・」を聞かせてもらうことは重要なのです。

相談者の方というのは、住宅ローンの問題で相談に来られますが、

その背景には、家庭のこと、夫婦のこと、仕事のこと、子育てのこと、

様々な問題を抱えているケースがほとんどです。

だから、住宅ローンの問題だけを話し合って、任意売却の方法を

説明しただけでは、本当の意味で良いコンサルタントとは言えないのです。

相談者が抱えている悩みを聞いた上で、ベストな提案を

する方が、「それはありがたい！」と喜んで頂けるのです。

だから、私達も相談者の方から「実は・・・」と切り出されたら、

更に集中して耳を傾けます。

「実は、妻や子供に何も言っていません。」

「実は、離婚を考えています。」

「実は、消費者金融にも借入があります」

「実は、子供が中学を卒業するまでに引越しできない」

「実は、妻は住み続けたいと言っていますが、私は引越ししたい。」

などなど、私たちの仕事にも、たくさんの“実は”が、隠されているのです。

だから、私は任意売却の相談員に、「実はからが、実話だよ」と伝えています。

任意売却を成功させ、「相談して良かったね」と言って頂くために、

できるだけ早く「実は・・・」を聞かせてもらうほうが、

圧倒的に良い結果になるのです。

その為に、私達は日々、

コンサルティングスキルの向上に努めているのです。

現在、一般社団法人　全日本任意売却支援協会では

任意売却の相談者の募集をしています。

お陰様で、やりがいがあり、人の役に立つ仕事として

評価してくださっているようで、

本当に多くの方が応募してくださいます。

人手不足と言われる昨今でも、

一度の募集で100人は優に超えるほど応募を頂きます。

私も面接官をさせて頂くわけですが、

この私・・・

「実は・・・」

「面接が大の苦手なんです。」

理由はひとつ。

人が人を評価するなんてできない。と思っているからです。

来週も面接の予定がたくさん入っています。

応募してくださる方々に感謝を込めて、

「実は・・・」と本音で語り合える環境づくりに努めます。