任意売却を成功させる仕組み9 クラウドファンディング
こんにちは。全日本任意売却支援協会、
任意売却コンサルタントの安田裕次です。
これまで8回に渡りお送りしてきました、
任意売却を成功させる仕組みですが、
今回はちょっと違った角度からお伝えします。
日経新聞などの経済紙において、
毎日のように目にするクラウドファンディング・・・
インターネットを使って不特定多数の人から資金提供者の
事業を特定し、小額の資金を集めることをいいます。
米国ではベンチャー企業がクラウドファンディングで、
資金を調達することは珍しくないようです。
日本も米国とは周回遅れではありますが、
クラウドファンディングの市場規模は年々増加しています。
日本国内において2012年の約50億円を皮切りに
年30%の割合で伸びて2015年は
250億円を超えると予想されています。
私ども、全日本任意売却支援協会も
クラウドファンディングに注目しています。
なぜなら、任意売却(特にセール&リースバック)に最適だからです。
クラウドファンディングを利用して投資家から
お預かりする資金は、一定期間は利払いだけで
元金の返済がありません。
投資家からお預かりした資金で、住み続けたいと要望される
任意売却の相談者の自宅を購入します。
そして、家賃を頂き、それが投資家への配当になります。
それから数年後に、買い戻していただき投資家の方に
元金を返済するという流れになります。
※クラウドファンディング以外にもセール&リースバックで
投資家にご支援いただくこともあります。
私ども、全日本任意売却支援協会もグループ会社で、
クラウドファンディングの事業者や証券会社などを通じて、
任意売却(セール&リースバック)を成功させるために、
投資家から資金を調達させて頂いています。
もちろん、任意売却ですから、住宅ローンなどの抵当権が
設定されている場合が多く、そのような場合は債権者(銀行)から
任意売却の承諾を頂く必要があります。
それでも、債権者側も競売で安く売却されるより
任意売却で高く売れることで資金の回収が図れます。
クラウドファンディングは、投資家にとっても、
債権者にとっても、任意売却の相談者にとっても
メリットの大きい有効な資金調達手段のひとつです。
クラウドファンディングには大手金融機関の参入もあり、
政府も法整備に動いているようで、
市場は益々、活性化することでしょう。
個人資産が1600兆円ともいわれる日本
超低金利時代が続く昨今、クラウドファンディングへの
潜在的なニーズはあるでしょうね。
これから益々、ITと金融の融合が進むことでしょう。
今後、クラウドファンディングの市場が更に活性化すれば、
更に任意売却でのセール&リースバックが
成功する確率が高まることと思います。
「任意売却の相談者の方にとって、
クラウドファンディングって大丈夫・・・?」
と思われるかもしれませんね。
買い戻すとはいえ、自宅を手放すことになる
相談者の方にとって、一旦自宅を売却することは、
辛いことかもしれませんが、競売になるよりは
何百倍も良い選択だと私は思います。
終わり