宅建の資格試験を思い出す・・・七夕の夜

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今から21年前のちょうど今頃の季節。

 

私は宅地建物取引士の資格試験のため、

専門学校に通っていました。

 

当時、私は26歳。

不動産仲介会社で働いていました。

 

不動産の仕事をする上で宅建の資格は必須。

“1発合格”を目指して宅建の専門学校に行くことにしました。

 

そこで、出会ったのが、

現オフィスナビ株式会社、代表取締役の金本修幸氏です。

 

彼は当時まだ22歳。

 

無精ひげをはやし、リュックサックを背負った姿を

今でも鮮明に覚えています。

 

当時の彼は、その風貌どおり?フリーター。

 

まあ、とりあえず宅建だけでも・・・と学校に来たとのことでした。

 

お互い引き付けるものがあったのか、

気がつくと会話を交わすようになっていました。

 

見た目は野暮ったい奴(笑)でしたが、

芯がしっかりしていて、自分の意見もはっきり言える。

 

印象的だったのは目です。目つきがすごくイイ!

 

彼はイケル!と思った私。

 

「うちで一緒に仕事しないか?」

 

この言葉から半年後、彼と一緒に働くことに。

 

当時、私は前職の不動産会社の店長。

 

入社した彼は、私が店長を勤める店舗で、

営業マンとして働くことになりました。

 

入社後の彼は、私の予想通り、持ち前の負けん気と向上心で、

グングン業績を伸ばしてくれました。

 

また、リーダーシップも合わせもっており、

社内でも存在感をあらわすようになりました。

 

気がつくと、わずか2年で店長に就任。

 

私は彼の頑張りのおかげで、専務取締役に就任(笑)

 

私の見る目は間違っていなかったと感じたのもこの頃でした。

 

それから数年後、

彼から「独立したいので退職したい」と申し出がありました。

 

ここで、とどまる男ではないと思っていたので、

いつかはこの日が来ると、心の準備は出来ていました。

 

「それはめでたい。けど、いきなり独立は難しいのでは?」

 

「はい。次は大手の不動産仲介会社に行って勉強したいです」

 

「もう決まっているの?」

 

「いや。まだ決まっていません。退職が決まってから就職活動します」

 

(当時、彼にはすでに奥さんと子供がいました)

「家庭もあるのに、次も決めずに辞めるの?」

 

「それがケジメだと思っていますから」

 

なんとも、彼らしいなと思いながら・・・

「わかった。社長にはオレから言っておく。頑張れよ」

 

それから大手の不動産仲介会社で勤務した後、

彼は独立起業しました。

 

今年で13期。

今では、オフィス仲介のパイオニア的存在。

 

東京、大阪、名古屋、福岡と拠点を構えるまでに成長されています。

 

今日、久しぶりに話しをして、一段と成長した姿と、

あの頃と変わらぬ芯の強さと向上心を伺い知ることができました。

 

「この先、会社をどうするつもり?」

 

間髪入れずに、今後の夢を語ってくれました。

その夢を語る力強い彼の目つき、昔も今も変わっていません。

 

夢の実現に向け、心から応援したいです。

 

 

それにしても、人との出会いというのは、

人生を大きく変えますね。

 

彼と宅建の学校で出会ってなかったら、

お互いどうなっていたのでしょうね。

 

そんな出会いの不思議さをしみじみ感じた、

男二人の七夕の夜でした。(笑)

 

終わり