投資バブルと任意売却
収益物件サイトを運営する「健美家」が全国の投資用不動産の
2014年マーケットの動向を発表しました。
同サイトに登録されている物件とメールで問合せがあった物件を対象に利回りと
物件価格を年代別、四半期別に集計しました。
区分マンションを見ると、登録物件の投資利回りは2005年の調査開始以来、
過去最低水準の9.13%となり前年比でも1.48%低下と下降幅はここ数年で
最大であったといいます。
東日本大震災が発生した2011年を底に上昇が続き、
2008年以降では1190万円と過去最高を記録したといいます 。
価格は2012年を底に上昇基調をたどり1億4087万円、
前年比5%増となりました。特に首都圏の利回りは、この一年で9.17%か
ら1%低下しているとのことです。価格も前年比1513万円アップしました。
同サイトには基本的に中古マンションが掲載されます。
これまでは、新築と違って中古は利回りが魅力とされていましたが、
不動産投資ブームの影響で年々、利回りが下がっていることが顕著になっています。
アベノミクス、円安、外国人投資家、東京オリンピック、史上最低金利、
市場に金が余っているなど、不動産投資を加熱させる要因が揃っております。
ただ、売り物件がなく、収益物件を仲介する不動産会社においても、
仲介する収益物件がないという状態であります。
老後に不安を抱え不動産投資に興味を示す人、
マンションオーナーというステータスを求め不動産投資をする人、
任意売却物件に興味を示す人も少なくはありません。
私の元へも昨年から任意売却で、収益マンションを買いたいと言う人が急激に
増えたように感じます。
確かに任意売却なら市場よりも安く買える可能性が高いでしょう。
また競売と比較しても、物件の情報がよりわかるため購入しやすい取引で
あることは間違いありません。
そんなことから、任意売却で収益不動産を買いたいという声が
増えてきているのでしょう。
投資してくださる方が増えることは、任意売却での解決にはプラスの要素です。
こちらも積極的に任意売却での取引を拡大させるため、広報活動に力を入れて
いきたいと考えています。