リースバック できない理由
こんにちは。任意売却のコンサルタント、安田裕次です。
このブログでも、リースバックに関することを
度々書かせてもらっています。その理由としては、ブログや
SNSなどを通して、多くの方にリースバックについて
知って頂きたいと思っているからです。
自宅を売却しても、そのまま住み続けられる
活気的なシステムのリースバック。
そのリースバックに関して、よく頂く質問のひとつとして、
「どのような場合は、リースバックができないですか?」
というものがあります。
リースバックができない理由は、大きく分けると2つあります。
1 不動産(物件)の価格よりも住宅ローンなどの借入れが多い場合
2 売却金額と比較して支払える賃料が少ない
まず、1つ目についてご説明します。
リースバックは、一旦、売却して賃料を払って住み続ける訳ですが、
売却する不動産に抵当権(住宅ローンなどの借入金)が設定されており、
仮に市場価格で売却しても、その売却価格では
住宅ローンの全額が返済できないケースです。
要するに、物件価格 < 借入金(住宅ローン) です。
もちろん、住宅ローンの貸主である債権者が、
『競売にして安く買い叩かれるなら、住宅ローンの全額を
回収できなくても、抵当権を抹消してあげるよ』と
言ってくれれば、リースバックの成功の道は広がります。
次に2つ目の理由について解説します。
賃料の定め方は、売却価格から割り出します。
売却価格に対して、年間支払い賃料の利回りが
6~12%の間で設定するようにしています。
6~12%と幅があるのは、その不動産の立地や流通性、
建物の価値など総合的に判断して決定します。
例えば、
「3000万円で売却したいけど、月々に支払える賃料が5万円です。」
となると、5万円×12ヶ月で60万円になります。
60万円÷3000万円=5%
こうなると、6%に満たない利回りですので、
リースバックが不可となるのです。
簡単に説明しましたが、リースバックができない理由は
大きく分けると上記2つに限定されるといってもいいでしょう。
なかなか、ご自身では判断できない場合もあると思いますので、
「どうなのかな?」と思われる方は、一度お問合せ下さい。
今後、ますます増え続けると思われるリースバック。
最近は、不動産会社のみならず、
リース会社も取組みを始めたようです。
自宅の価値を最大限に活用して、
ゆとりある生活の一翼が担えればと思っています。