住宅ローンと返済期間について

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こんにちは。任意売却のコンサルタント、安田裕次です。

 

日本の住宅ローンの上限返済期間は、大抵の場合35年。

 

親子ローンと称して50年と言ったものもありますが、

実際は35年以下の返済期間でローンを組まれる方がほとんどです。

 

ヨーロッパのスウェーデンにおいて住宅ローンの

上限期間が短くなったというニュースを目にしました。

 

35年も短くなったのです。

 

「日本の住宅ローンの返済期間ではないか?」

 

と疑問に思いましたが・・・

 

これまでの140年から105年に短縮されたとのこと。

 

105年?

 

驚きですよね。

 

住宅ローンの借主が、死亡した時に、一括で返済するか、

子供がその負債を引き継ぐかというのが基本といいます。

 

日本に住宅ローンを登場させたのは、

阪急電鉄の創始者である、小林一三さんと言われています。

 

阪急電鉄沿線を大開発して乗降客を増やそうと計画した、

小林一三さんが住宅の割賦販売を始めました。

 

今では、当たり前となっている住宅ローンですが、

家を売りたいがために、苦肉の策?として用いられたことも

アイディアマンと評される小林一三さんらしい発想だと感じます。

 

今、住宅ローンも様変わりしています。

 

超低金利時代を向かえ、金利はもちろんそれ以外の

付加価値を付けて保険などのサービスも充実しているようです。

 

それまでも、諸外国と比較すると、

まだまだ柔軟性に欠ける日本の住宅ローン事情。

 

その最大の理由は、中古住宅の価格の評価にあると思います。

 

欧米などは築100年以上でも建物の価値が評価されますが、

日本の場合、鉄筋なら概ね50年、木造なら22年を経過すると

価値がゼロと見なされます。

 

これがネックとなり、住宅ローンの返済期間などにも

柔軟性が示せないと言われています。

 

住宅ローンの開発では、企業家である小林一三さんに

先を越された銀行に、知恵を絞って頂き金利以外の

サービスを生み出して欲しいものです。

 

ちなみに、私個人の住宅ローンの返済年齢は72歳です。

 

スウェーデンのようには行かないでしょうが、

とにかく子供には迷惑掛けないようにしたいと思っています。(汗