別れた妻に迷惑をかけたくないなら

みなさんこんにちは。全日本任意売却支援協会の武井です。

今回は、別れた配偶者が連帯保証人になっている事例を紹介いたします。

岡野さん(仮名)は、10年前に横浜市西区に土地を購入。

夫婦共働きをして支払って行く予定で住宅ローンを組み、素敵な注文住宅を建築しました。

 

しかし、3年前に離婚。

元奥様は小学生と中学生のお子さん2人を連れて家を出て行きました。

 

岡野さんは、引き続き住宅ローンを支払いながら、そちらの家に住み続けていましたが、

支払いが難しくなってしまったということで、当協会にご相談に来られました。

 

そもそも、夫婦二人の収入があればやりくりできると判断して借り入れた住宅ローン。

一人で背負うのはもう限界でした。

 

任意売却を決意した岡野さんには、一つ懸念がありました。

それは…任意売却後の残債が、連帯保証人である元奥様に請求されてしまうこと

 

岡野さんは、別れた奥様や子に迷惑をかけたくないという想いから、

できれば自分だけに残債が請求される形で収めたいと希望されていました。

 

しかし、残念ながら、法的にそれは認められません。

連帯保証人は、法律では債務者本人とまったく同等の扱いしてしまうからです。

 

債権者は、主債務者にも連帯保証人にも残債の返済を請求する権利を持ちます。

つまり、元奥様が連帯保証人である限り、残債が存在する限り請求される可能性もが残ります。

 

では連帯保証人から元奥様を外すことはできないか?

そのお気持ちはごもっともです。

離婚した元奥様や、元奥様の元で暮らす子供たちに迷惑をかけたくないお気持ちはとてもよくわかります。

 

しかし、そもそも連帯保証人になる条件に婚姻関係は含まれません。

つまり、銀行からしてみれば、元奥様個人がご本人の連帯保証人になっているだけです。

 

婚姻関係がなくなっているからと言って、連帯保証人から外すことに同意する理由がないのです。

例えば、友人の連帯保証人になった場合、その友人と険悪な仲になったからといって、

連帯保証人から外れることはできませんよね。

 

何より、連帯保証人を減らすことは銀行側になんのメリットもありません。

ただでさえ債務者本人が支払いに困っているわけですから、回収のアテは多い方がいいのです。

 

どうしても元奥様を連帯保証人から外したい場合は、

代わりに返済能力のある他の方に連帯保証人になってもらったり、

その他所持している不動産などを担保に入れたりすることができればまだ

交渉の余地はあるかもしれませんが、岡野さんの場合にはそれはできませんでした。

 

途方に暮れて面談にいらした岡野さんに、私たちは任意売却後の残債についてご説明しました。

債権者は、任意売却をご決断された岡野さんの事情を把握していること。

そのため、任意売却後の残債については、支払える範囲で支払っていくという話し合いに応じてくれること。

 

それを聞いた岡野さんは、それなら支払っていけると安堵されました。

そして、元奥様に迷惑がかからないよう、頑張って支払っていくと強い決意をしてくださいました。

 

岡野様のように連帯保証人という心配があっても、解決策はご提案できます。

お一人でご不安を抱えている方は、一度当協会にお電話ください。