出産前後のリースバック(前編)

こんにちは、任意売却コンサルタントの浜崎です。

今年ももうあと2週間ぐらいになりました。

今年は豪雨や台風や地震といった自然災害の多い年だった気がします。災害には出来るだけ備えておくべきですが、私たちのコントロール出来ない事の方が多いと思います。

もし何かあっても悔いの残らない毎日を送っていこうと改めて思いました。

今回は開札ギリギリのタイミングでリースバック出来たお話です。相談者は、埼玉県にお住いの石沢さん(仮名)です。


石沢さんは神奈川県出身で、高校卒業後、建設関係の会社に就職し一生懸命に働いて来ました。

15年前の30歳の時に結婚して、自宅マンションも購入しました。10年前には独立して会社を設立し、今までの人脈を使って建設業を始めました。

最初はどんどん仕事も決まり上手く行っていたので社員も少しずつ増やして行きました。

しかし、3年前から仕事が次第に減って来ました。

 

仕事は減っても固定費は同じだけ掛かるので、会社の利益が減り、最期には借金をしないと会社を維持できない状態になっていました。自分の給与も出ないので、当然住宅ローンの滞納が始まりました。

石沢さんは数か月間、何とか立て直そうと努力しました。それは奥様が妊娠したことが分かり、何とかし見慣れた今の家で暮らせるようにしてあげたいという思いがあったからです。

しかしその努力の甲斐なく、競売の開始が通知され、石沢さんは仕方なく会社を閉鎖することを決めました。

 

会社の閉鎖後、石沢さんは義兄の会社に入社。そして義兄の会社の1つの部署として一人親方で今までの仕事を続けることにしたのです。

しかし、もう競売は開始されていて、債権者は一括弁済しか受け付けてくれないので、いつものローン金額は支払えても、競売が進行してしまうという状態になりました。

そしてこの頃、奥様は臨月を迎えていました。

夫婦にとっての初めての子供を妊娠し生まれてくる喜びもありましたが、競売が進行して自宅を失ってしまうかもしれないという恐怖で、奥様は毎日苦しい思いをしていました。

 

「何とか競売を回避してこの家に住み続けたい。」

 

この一心から、いろんな人に相談したりインターネットで調べたりしました。すると、「リースバック」という方法があることが分かり、ご主人を通じてすぐに当協会へ問い合わせをしてくれたのでした。

最初はご主人の石沢さんだけが面談に来社されました。

石沢さんは今までの経緯や、奥様に対して申し訳ないという気持ちを切々と話してくれました。そして、今なら家賃も十分に支払いが出来るし、家族の協力で数百万円の自己資金を用意できるというのです。

一括請求されてなければ、また毎月のローン払いに戻れるはずでした。しかし、今は一括で2,300万円を支払わないと競売の取り下げをしてもらえないのです。

石沢さんの自宅マンションの相場価格はそれよりもかなり下でしたので、リースバックを成功させるためには投資家だけでなく、石沢さんにも協力してもらう必要があります。

石沢さんと奥様、そして生まれてくるお子さんのために全員で協力して何とかリースバックに挑戦することになりました。

つづく

 

[もっと役立つ情報を知りたい方はこちら]

任意売却とリースバックで住み続ける

リースバックとは「今住んでいる自宅を一度売却して、そのまま借りて住み続ける」こと。 つまり、自宅を売却した後、買主が大家さんとなり、その大家さんに家賃を支払うことで住み続ける方法です。